アルゼンチンの二人の小説家が1940年代に共著で書いた推理もの。
殺人罪で長期間牢に入れられているドン・イシドロ・パロディが、
(一方的に)面会に来る人々の話を聞きながら事件を解決する。
“安楽椅子探偵”ものと言うのでしょうか。
ただこの主人公、無実であるばかりか、
警察も無実であることを分かって逮捕しているのです・・・。
真犯人を逮捕すると選挙戦に差し障るという理由で、まったく関係ないのに投獄され、
21年の刑のうち、かれこれ14年が過ぎ・・・。
この設定が強烈すぎて、そこにすべて集約されてしまう感。
とはいえ暗い雰囲気はないです。
面会に来る人々は、
どいつもこいつもダラダラ無駄なことを織り交ぜまくって饒舌に喋り倒すので、
読んでるこちらは状況がよく分からない。
作者は意図的にそうしているのか否か・・・。
推理(種明かし)については、
どんでん返しというか「おっ?」と言わされる感があって良いのだけども。
状況が分かりにくため「おっ?」が弱まっている気もする・・・。
ところで共著って、どうやるんだろう?
どのへんがどう共著なのかを知りたいところです。
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