ついに「史記」を読み始めてみました。
紀元前1世紀に漢の司馬遷が著した歴史書。
「本紀」「書・表」「世家」「列伝」から成る、長い長い書物。
そのうち「本紀」をまず読んでみました。
「本紀」は伝説上の黄帝から始まり、
殷・周などなじみの王朝や、始皇帝などなじみの人物を経て、
漢の武帝までの歴史を記しています。
最初の方は、なかば退屈な、歴史書だねーって感じなんだけど、
「始皇本紀」(始皇帝)あたりから、雰囲気が違ってくる。
これ小説?と思わんばかりに、人物が生き生きと立ち上がってくる。
「項羽本紀」「高祖本紀」(劉邦)では、ますますその傾向が強まる。
残酷なことも平気で行い、俺様態度のイケイケどんどんで進むわりに、
変なところで情にもろく、それで最終的に滅びる項羽。
勢いに乗ってぱーっとやっては、項羽に攻められて慌て、
「どうしよう」と部下に泣きついてばかりいる劉邦。
どうしよう、ってアナタ・・・。
キャラが立ちすぎて、小説にしか見えん!
そりゃあ司馬遼太郎が「項羽と劉邦」書きたくなるよ!
なお、漢の皇帝の項になると、この小説風描写はなくなってしまいます。
予想していたよりも面白かった。
面白いが、中国古代史が好きじゃないと飽きるだろう。
淡々とした記述の合間に人間模様を読み取るような、
妄想力たくましい、中国古代史好きな人(私のことだ)向け。
次は「列伝」にチャレンジ!
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