その日暮らし

精神的その日暮らし

【読書】ゴリオ爺さん

 

 

二人の娘に贅沢な暮らしをさせるため、
すべての財産を投げうち、自らは貧窮を極めていくゴリオ爺さん
なんとか社交界に出て出世しようと野心を抱くラスティニャック青年は、
ゴリオ爺さんと娘たちに振り回される中で、自分の取るべき道を模索する・・・

 

家にあったから再読なのだろう。
でもまったく覚えてなかったので、初めての気持ちで読めました。

 

19世紀パリの社交界にはうんざり!
虚栄、見栄、冷笑、駆け引き、
やりすぎの贅沢、贅沢、また贅沢・・・。
よく考えよう、恋に破れて涙しているけど、
彼女らは既婚者で、夫公認の愛人に捨てられて泣いているのだ。
金がなくても愛人には金を貢ぐ、愚かな上流社会。
そもそもゴリオ爺さんはこんなところに娘を送りこむべきではなかったのだ。

 

そんな現実を目の当たりにし、野心と幻滅の間を揺れ動くラスティニャック青年。
彼が最後に下した決断が、
この愚かで救いようのない話を、きゅっと締めていて良い。

 

 

 

 

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