その日暮らし

精神的その日暮らし

【読書】青春の蹉跌

 

 

1968年に発表され、1974年には映画化もされた小説。
学生の江藤は、司法試験突破を目指している。
優秀だが、それゆえまわりの人間を見下し、過少評価し、
ひどくエゴイズムに走る欠点がある。
江藤はある女学生と関係を持つようになった。
一方で、金持ちの伯父の娘と結婚できる可能性もある。
司法試験に合格し、伯父の娘と結婚できれば、エリート街道を進むことができる。
江藤は自分の人生に自信を持っていた。
しかし彼の欠点が、彼のつまずきとなるのだった・・・

 

途中からなんとなく展開の予想がついてきて、
あーやっぱりこうなったか、
まあ悪くない小説だけど、こういうもんかね、程度に思っていたら、
ラストで衝撃が・・・!!
えっ・・・ちょっと待って、じゃあ、あそこでああなって・・・
だからつまり江藤は・・・
いやいや実際に江藤は・・・いやいや、だけれども・・・
と軽い混乱に陥り、読後しばらく考えこむことに。
途中までたかをくくっていたので、やられたなという感じ。
構成のしっかりした面白い小説でした。

 

発表された年代が年代なので、
描かれる女性観に反発を覚えるのは、仕方のないことかと。
この頃って、日本はまだそんなに貧しかったのか。

 

 

 

 

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