その日暮らし

精神的その日暮らし

【読書】火曜クラブ

 

 

再読ですが、かなり前に読んだので、
内容はきれいに忘れていて楽しめました。

 

ミス・マープルものの短編集。
最初は世間知らずのおばあさん扱いされていたミス・マープルだったが、
小さな村で人間関係をつぶさに見てきたことで培った人間観察能力により、
卓越した推理力を発揮する。

 

都会に住むから人間の複雑かつ恐ろしい面をよく体験し、
平和な田舎なら人間のそのような面に気づく機会が少ない、というわけではない。
『人間なんてみんな、似たりよったりですからね』(本文より)

 

私が住んでいる集落も、閉鎖的な環境ではないけれども、人口は少ない。
にも関わらず、恐ろしい事件が起こる。
ここにはもちろん書けないけれども、あんなこと・・・あんなこと・・・
恐ろしいというより、おぞましいものもあった。

 

特に数年前の、あの、よく晴れて、静かで、穏やかな午後。
私はのんびりパソコンをしていた。
まさかその同時刻に、パソコンのある部屋から見える範囲のお宅で、
あんな事件が起こっていたなんて、知りもしなかった。
パトカーが何台もけたたましくサイレンを鳴らしながら集落に駆けつけてきて、
初めて知ったのだ。
夜、そのお宅はニュースに出ていた。

 

そう、田舎だから平和で人が良いわけではないのだ。
ということで、ミス・マープルに共感。

 

 

 

 

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