愛国殺人

愛国殺人 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

いち、にい、わたしの靴のバックルを締めて
さん、しい、そのドアを閉めて
ごお、ろく、薪木をひろって（後略）（本文より）



アガサ･クリスティーのポアロもの。お得意の童謡殺人。
無邪気な、しかし時に不気味なマザー･グースの唄に合わせて描かれる童謡殺人は、
恐ろしい雰囲気をいや増す。



ポアロにも恐れるものはある。それは歯医者に行くこと。
やっと診察を終え、晴れ晴れとした気持ちで帰宅したポアロのもとに、
歯医者が自殺したという連絡が入る。
しかし、歯医者にそんな様子は全くなかったのだが・・・？
ポアロが動き出す。



面白かった！そして最後の方が印象的。
ここまで童謡にうまく合わせて、話を作るのってすごいなと感心してしまう。
普通に書くよりよっぽど難しいだろうに。






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