その日暮らし

精神的その日暮らし

2021-01-01から1年間の記事一覧

【読書】かわいい古代

かわいい古代 作者:譽田 亜紀子 光村推古書院 Amazon かわいい、とタイトルにつくと、なんでも「かわいい」でくくって芸がない・・・と思ってしまうけど、かわいいに留まらず、古代の人スゴイな・・・と思える写真集。 1万年前に動物の骨で作られた、磨きこ…

【読書】中先代の乱

中先代の乱 北条時行、鎌倉幕府再興の夢 (中公新書) 作者:鈴木由美 中央公論新社 Amazon ジャンプ漫画『逃げ上手の若君』の主人公、北条時行について書かれた専門書。(漫画とは関係なし)鎌倉幕府の始まりからたどって、北条時行が起こした中先代の乱、その…

【読書】世界のすごい巨像

W08 世界のすごい巨像 巨仏・巨神・巨人。一度は訪れたい愛すべき巨大造形を解説 (地球の歩き方W) 地球の歩き方 Amazon いやあ、どうして人類はこう、バカでかいものを作りたがるのでしょうか。現在世界一の、240メートルのインドの偉人像って、どうなんでし…

【読書】地図帳の深読み

地図帳の深読み 作者:今尾恵介 帝国書院 Amazon 帝国書院の地図って見やすいよねー!分かるー!高校の時に使ってた帝国書院の地図帳、その後もずっと愛用してたらボロボロになって内容も一部古くなったので、わざわざ本屋で新しいの買ったもんね!よその地図…

【読書】熱帯

熱帯 (文春文庫) 作者:森見 登美彦 文藝春秋 Amazon “私”は昔読んだ「熱帯」という謎の本のことを思い出した。半分くらい読んだところで突然消えてしまい、その後いくら探しても見つからないのである。ある時「沈黙読書会」に参加した“私”は「熱帯」を持つ女…

【読書】国境の南、太陽の西

国境の南、太陽の西 (講談社文庫) 作者:村上春樹 講談社 Amazon “僕”はいろいろ問題を抱えたり、人を傷つけたりしながらも、今では愛する妻と娘たちに囲まれ、自分に合う仕事を頑張る幸せな毎日を送っている。ところがそこへ、昔好きだった女性が現れたこと…

【読書】スペードのクイーン/ベールキン物語

スペードのクイーン/ベールキン物語 (光文社古典新訳文庫) 作者:プーシキン 光文社 Amazon 短編ひとつと中編ひとつ収録。「スペードのクイーン」は、必ず勝つという噂の3枚のカードの秘密を手に入れようとする青年の話。でもね、作品自体よりも、作者の人生…

【読書】Wの悲劇

Wの悲劇 (光文社文庫) 作者:夏樹 静子 光文社 Amazon 有名なミステリ作品だそうですね。昭和57年発表か・・・。普通にセクハラ発言が出たりするのを除けば、特に古い感じがしなかったのが意外。 金持ちの和辻家一族が雪降りしきる別荘で正月休暇を楽しん…

【読書】世界が若かったころ

世界が若かったころ―ジャック・ロンドンショートセレクション (世界ショートセレクション) 作者:ロンドン,ジャック 理論社 Amazon 自身も極北へ金鉱探しの旅に出て越冬した経験がある著者の短編集。『野生の呼び声』等の映画化された有名作品の著者でもある…

【読書】ひねくれ一茶

ひねくれ一茶 (講談社文庫) 作者:田辺 聖子 講談社 Amazon 小林一茶の中年以降の生涯を描いた長編小説。江戸でそれなりに俳人としての立場を得た一茶だが、どうにも高い名声を得られず、貧しい生活を続けていた。素晴らしい俳句仲間や門人たちとの交流を楽し…

【読書】毛利元就とその時代

毛利元就とその時代 (文春文庫) 作者:古川 薫 文藝春秋 Amazon 祖父の本棚からもらいました。1997年購入の古いもの。(この年は大河ドラマが元就だったから出版されたのかな?) 元就は広島が誇る名将。物心ついた時には、うちに元就の生涯を描いた子ども向…

【読書】マッターホルンの空中トイレ

マッターホルンの空中トイレ (中公文庫) 作者:今井 通子 中央公論新社 Amazon 1990年代に書かれたエッセイが2000年に文庫版になったもの。義父の本棚にありました。 著者は有名な登山家、兼、医者。国内外の多くの山々に登ってきたわけですが、そんな中での…

子どもはなぜウンチが好きなのか・・・

金曜まで雨は続くそうで、避難準備品と、出勤したが帰れない場合に備えた準備品とは、まだスタンバイしております。まあ、それは置いといて別の話でも。 甥っ子・姪っ子は、ウンチが大好きなお年頃。だから、キン肉マンがオナラで空を飛ぶのも喜びまくり。そ…

【読書】精霊の木

精霊の木 (新潮文庫) 作者:菜穂子, 上橋 新潮社 Amazon 地球が滅び、人類が宇宙へ移住して数百年。辺境の惑星ナイラでは、少女リシアと少年シンが平凡に暮らしていた。ナイラには、ロシュナールという先住異星人がいたが滅びてしまった。リシアに超能力が目…

若いツバメ・4

それから1時間くらい経った頃、外で騒がしくピチピチ声がしました。その時は何か分からなかった。夜、犬を敷地内に出した際、懐中電灯でヒナ探し。あれ?どこにもいないよ。もしかして騒がしいピチピチ、あれはついに飛び立った声だったのかな?一抹の寂し…

若いツバメ・3

翌朝、私が新聞を取りに外へ出ると、作業小屋は義母によって扉が開けられ、ヒナ3羽が元気に外へ出ていました。まだ飛ぶ様子はない。そして、行方不明だった4羽目が発見されました。 高いところにいたので気が付かなかった。巣からストンと落ちたら、ちょう…

若いツバメ・2

それからすぐ後の午後、窓の向こうで、巣から斜め下に何かカタマリが落ちていった気がしました。なんだろう?その時は気に留めず。夕方、外に出ると、地面に鳥が何羽かいます。いるんだけど、全然飛ばない。私が近づいても、飛ばない。羽根をばたつかせるの…

若いツバメ・1

去年、我が家の敷地内に作られたツバメの巣は、場所が悪くて(足がかりになるものがあり、位置も低かった)、私と義母の目の前で、蛇に襲撃されてヒナが全滅しました。我々が気づいた時はもう蛇が巣に頭を突っこんでいて遅かったし、あんな大きさの蛇、我々…

ぴったんこカア・カア

一ヶ月前、畑のキュウリが片っ端から小動物に食われるのを防ぐため、義母が「ねずみピッタンコ」をキュウリのまわりに敷き詰めたと書きました。・・・ついに懸念していた悲劇が起きました。 相方がたまたま、週の半ばに有休を取っていた日。用事を済ませて帰…

【読書】雪を待つ

チベット文学の新世代 雪を待つ 作者:ラシャムジャ 勉誠出版 Amazon チベット文学の期待の若手人気作家の長編。前半の舞台は、チベットの山奥の小さな村。1980年代前半だが、電気もない村で半農半牧の生活。村長の息子の“ぼく”、ちょっとお姉さんぶるセルド…

【読書】おらおらでひとりいぐも

おらおらでひとりいぐも 作者:若竹千佐子 発売日: 2017/11/16 メディア: 単行本 著者のデビュー作かつ芥川賞受賞作。大手の賞で60代でデビューってすごい! 70代の桃子さんは、夫に先立たれ、子どもたちとも疎遠、独りで暮らしている。故郷を離れて久しいけ…

草戸千軒ミュージアム・その4

実物大模型のある部屋の、壁際の展示で、最も印象に残ったのはこれだな。タイトル「犬を食べていた中世の人たち」 草戸千軒の遺跡から犬の骨がたくさん出土し、最初は犬が好きでペットとして飼っていたのかなと思いきや、体がばらばらになっていたり、骨に傷…

草戸千軒ミュージアム・その3

暗いと書いた屋内は、こんな感じです。写真はちゃんと撮れるんよー。絶妙でしょ。生活道具や商売道具が所狭しと置かれており、食事の支度もしてあります。 入口の高さが低い・・・。戦国武将も、現代日本人と比べて、結構背が低かったらしいから。当時の庶民…

草戸千軒ミュージアム・その2

写真が大きいので、何回かに分けて載せたいと思います。 橋を渡って中に入っていくとこんな感じ。実物大はいいね。まさにタイムスリップ。 穀物・野菜売りのお店。 展示室の真ん中にこの町並みがあり、展示室の壁際にはずらっと、様々な道具が展示されていま…

草戸千軒ミュージアム・その1

先日、SNSで、こんな素敵な博物館があるよ、というネタが流れてきました。南北朝時代の庶民の町並を実物大で復元したというもの。写真を見ると、本当にすごい!(その展示室のみ撮影OK)こんな博物館が日本のどこかにあるのか~。でもどうせ遠くで、行かれっ…