その日暮らし

精神的その日暮らし

【読書】おらおらでひとりいぐも

 

おらおらでひとりいぐも

おらおらでひとりいぐも

 

 

著者のデビュー作かつ芥川賞受賞作。
大手の賞で60代でデビューってすごい!

 

70代の桃子さんは、夫に先立たれ、子どもたちとも疎遠、
独りで暮らしている。
故郷を離れて久しいけれど、なぜかこの頃、
懐かしい東北弁が現れてきて、
桃子さんの中の大勢の柔毛突起たちがジャズセッションのように騒ぎ出す。

 

東北弁が実に上手く生かされている。
標準語ではこの小説は面白くないだろう。
劇的な事件が起こるわけでなく、
悲しみとおかしみが混ざり合い、
過去と現在と未来が混ざり合い、
桃子さんの、独り暮らしの老いを描きだす。

 

きっとこれは、老いを不安に感じるためのお話ではなく、
元気づけるためのお話だと思うのだけど、
読んでてやっぱり不安になってしまった、心配性の40代。
早すぎるか?(でも政府は今のうちから老後の貯蓄しろって言うし)

 

 

 

 

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