有名なミステリ作品だそうですね。
昭和５７年発表か・・・。
普通にセクハラ発言が出たりするのを除けば、特に古い感じがしなかったのが意外。
金持ちの和辻家一族が雪降りしきる別荘で正月休暇を楽しんでいた時、
女子大生の摩子が、かわいがってくれていた大伯父を刺し殺す事件が発生した。
一族は、愛らしい摩子のため、また一族の名誉のため、
外部犯の犯行に見せかけるよう工作するのだが・・・
あまり期待せず読んだのだけど、とても面白かった。
古典的な構造のミステリかと思ったら、意外に複雑で、
二重三重に謎に引きこまれていく。
かなり練りこまれた本格ミステリだった。
でも解説にあったけど、
アメリカで「富士山殺人事件」のタイトルで刊行されたのはひどくない？
昭和５９年では、日本とはその程度の認識か。
でもちょっとイメージ違いすぎじゃない？
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