その日暮らし

精神的その日暮らし

戦争の法

戦争の法

戦争の法

1975年、N***県は独立を宣言した。
分離独立状態あるいは占領状態の街にはロシア兵がたむろし、
少年の“私”と周囲の生活は一変する。
やがて“私”は山へ入り、ゲリラとして戦うようになる・・・



と書くといかにも陳腐なストーリーのように思えますが、全然違います。
何度読んでもうならされる。
先の読めない展開。饒舌なのに無駄のない文章。
随所に散りばめられた、哀しくも小気味よいブラックユーモア(でもないな。なんて言えばいいんだろ、あれらは)
描かれた状況は惨澹たるものなのに(占領状態の生活・ゲリラ戦・人間の醜さ等)、
読者にさほど不快な感情を抱かせず、淡々と読ませてしまう筆力はさすがです。
読み終わるのがもったいなかったくらい。
残念なのは、ミサイル等の知識がないので、そのへん全く想像できなかったことぐらいかな。
(作者もそのへんは承知しつつ、あえてマニアックに書いてるっぽいけど)






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