その日暮らし

精神的その日暮らし

砂の女

砂の女 (新潮文庫)

砂の女 (新潮文庫)

田舎へ昆虫採集に行った男が、さびれた部落の砂丘を歩いているうち、
穴の底で砂に埋もれかかった家に閉じ込められてしまう。
家には女が一人住んでいた。
男はあの手この手で脱出を図るが、部落の人々の妨害に遭い続ける。
理不尽な事態に男は怒り、絶望し、あきらめきれず、そして・・・




1962年に発表された作品。有名ということで読んでみました。
あまりと言えばあまりの・・・何の落ち度もない普通の男がこんな目に遭うなんて・・・
男の絶望が伝染し、ぎくりとして背後を振り返ることしばしば。
決して気持ち良く読める話ではない。
しかし、男や、砂の家に住む女の心理をえぐる深さはすごいですね。
具体的で現実的な描写で埋められてるにも関わらず、様々な意味に取れる寓話のようでもある。
結局、これまでの男の人生と女の人生に、どういう違いがあったのかと問われると・・・
・・・答えを探すのが恐ろしくなる。






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