その日暮らし

精神的その日暮らし

桓武天皇

桓武天皇―平安の覇王

桓武天皇―平安の覇王

平安京を築いた桓武天皇の、一生を描いた話。
山部王(後の桓武天皇)は、皇族であるとはいえ、
出世の見こみも全く無く、将来の希望も持てず、時間と身体をもてあましていた。
それでも悩みもがきながら生きる彼は、時代の流れに翻弄され、いつしか天皇の座に上り詰めていく。
理想の国造りに取り組もうとした彼は、しかし・・・





藤原氏やその他貴族の、しょうもない権力争いが、うんざりしてきます。
これが政治か、こんなものが政治か・・・。
さすがに現代は、こんなしょうもない内情ではないことを望みます(ま、儚い望みでしょうけど)。
くっだらない権力争いは、国を引っかきまわし、民を引っかきまわし、
山部王の人生も翻弄されます。
権力ゲームの中で、いつの間にか天皇に担ぎ上げられた彼は、再び権力ゲームの中に投げ入れられる。
本当は国のため、民のために、こうしたいのに、ああしたいのに、できない。
自分が夢見たことは、幻に過ぎなかったのか・・・。
集団や権力の下では、いかに一人の人間が小さな存在であるかを、虚しく感じました。
あ、小説としては面白かったです。
後半ちょっと説明的で難しかったけど。
勉強になりました。






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