その日暮らし

精神的その日暮らし

ローズ・ベルタン

ローズ・ベルタン ─ マリー・アントワネットのモード大臣

ローズ・ベルタン ─ マリー・アントワネットのモード大臣

一介の平民から才能ひとつでのし上がり、多くの貴族の服飾を手がけて財をなし、
マリー・アントワネットからも寵愛を受け“モード大臣”になったパワフルな女性、ローズ・ベルタン。
フランス・オートクチュールの基礎を作った女性、ローズ・ベルタン。
彼女の生涯と、服飾史を絡めて書かれた本です。
彼女の才能によって巻き起こった、狂ったようなファッション熱の贅沢ぶり。
それは随分人々の生活を圧迫したことだろう。
反面、貴族から蔑視される平民が、
ファッションというもので王妃・貴族・経済・産業まで振り回す存在になったことは、
痛快にも思える。
それにしても、気まぐれな流行ファッションに血道を上げることが、いかに愚かしいことか・・・。
当時流行った髪形の絵が載っているが、めちゃくちゃすぎてお笑いでしかない。
しかしこれが最新のおしゃれだったのだと思うと・・・。
現代人の流行ファッション・ブランドを追い求める行動も、はたから見ればかなり愚かしいことなんだろうな・・・。




ちなみに表紙の絵は、以前読んだ「マリー・アントワネットの宮廷画家」という本にその生涯を描かれた、
ルイーズ・ヴィジェ=ルブランの手によります。
ローズ・ベルタンの本にも、何度か名前が出てきた。
別にこの時代にすごく興味があるわけではないんだけど、このようにずらした目線から見る歴史は面白いね。



感想を書いた過去記事。
http://d.hatena.ne.jp/kamonegi1002/20110421/p2









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