- 作者: アンドレイ・クルコフ,沼野恭子
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2004/09/29
- メディア: ペーパーバック
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たまたま新聞の追悼記事を書く仕事を得たのだが、
それは、新聞に名前の出るような大物や著名な人たちが、まだ存命のうちに記事を書くというものだった。
悪くないこの仕事を進めていくうちに、彼の周囲が奇妙に変わり始め、
ヴィクトルは否応なしに巻きこまれていく・・・。
筆者はウクライナのロシア語作家ということで、
どんな作品を書くのだろうと読んでみました。
不条理感と現実感のバランスを、上手くとっているところが良かったです。
ペンギンの描写が女子にはたまらん。
別に可愛さを前面に押し出してるわけではないんだけども。
「夜中、不眠に悩むペンギンのぺたぺた歩く足音が、浅い眠りを通して聞こえてくる。ドアはどれも開けっ放しにしてあり、ペンギンは部屋中歩きまわっては、ときどき立ち止まる」(本文より)
という文章を読んで、歩きまわるペンギンを想像し、ほわほわ気分になる私はおかしいのでしょうか。
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