その日暮らし

精神的その日暮らし

聖書のなかの女性たち

「聖書のなかの女性たち」遠藤周作



どこで手に入れたのか忘れましたが、
自由に本を持っていっていい古本市でもらってきたものと思われます。
20年近く前には、この手の本をよく読んでたから、つい手が出たかね。
遠藤周作さんだから、内容も悪くはないだろうと思ったし。
タイトル通り、聖書に出てくる女性数名を取りあげたエッセイです。
マグダラのマリア、病める女、聖母マリア等々・・・。
何十年も前に書かれたものなので、文章は古臭く感じますが、訴える内容は現在にも通じます。
「自分を正しい心の立派な人間と思い、他人の過ちや罪を蔑むことーーーキリストはこれをもっとも嫌ったのでした」
「大事なことは自分も他人も同じように弱い人間であることを知り、そして他人の苦悩や哀しみにいつも共感すること」(本文より)
そういうことを筆者は、そしてキリストは、訴えているのです。




この本を読む前に、ふとしたきっかけで聖書の話を思いだしたことがありました。
それはある事件について、テレビや新聞等のメディアが流していない加害者やその関係者の名前や住所等個人情報が、
ネットに流出しているというニュースを目にした時のこと。
例えば加害者が未成年だったりした場合。
確かにひどい事件だと、なぜ加害者の人権ばかり守られるのか。被害者は守られないのに。と憤慨することはあります。
加害者は相応の罰を受け償いをするのは当然です。
私が気になったのは、ただひとつ。
ネットに情報を流すという強い影響力を持つ行為を、おそらく自らを正義と信じ行ったその人は、
そこまでする資格があったのだろうかと・・・。



***
聖書にあった話(うろ覚えです。ごめんなさい)
ある時キリストは、罪を犯した一人の女性が、群集に石で打ち殺されようとしているところに行きあわせました。
キリストは群集に言いました。
「あなたたちの中で、罪を犯したことがないものは、この女に石を投げなさい」
誰も石を投げることはできませんでした。
***




自分も罪を犯していても、石を投げる時はあるでしょう。投げねばならない時もある。
けれどその時に、上記引用したようなことを、忘れてはならないと思うのです。






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