産霊山秘録

産霊山秘録 (祥伝社文庫)

はるかな昔から、この国には“ヒ”と呼ばれる存在がいた。
彼らは不思議な力を使って、この国の歴史を影ながら動かしていた。
戦国時代から太平洋戦争後まで、
ヒが暗躍した歴史を解き明かすＳＦ小説。



こういう小説はあまり読まないのですが、勧められて読みました。
面白かったです。
全体の構成も良かった（ネタバレになるので説明できないけど）。
文体が歴史小説のようにしっかりしてるので、ＳＦという感じがしません。
史実とヒの存在のリンクがあまりに鮮やかなので、
「フィクション…だよね？」と疑ってしまうほどでした。
でも…昔だったら、ヒみたいな存在がいてもおかしくないよね？
1970年代の作品だけど、古さはまったくないです。
終盤、戦後色の濃いあたりで思いだす程度。
人のお勧めで視野を広げるのもいいね。






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