- 作者: 呉座勇一
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2016/10/19
- メディア: 新書
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売り文句も冴えている。
「地味すぎる大乱」「ずるずる11年」「スター不在」「勝者なし」・・・。
ネットで知り、NHKニュースの特集でも取り上げられていたので、
とても気になり購入してみた。
こうして私も売り上げを伸ばす手伝いをしたわけだ。
異例の売れ行きというくらいだから、砕けた文章で読みやすさバツグンなのかと思ったら、
フツーにおカタい歴史本でした。
NHKのアナウンサーが「身構えて読まないと」と言ってたのがよく理解できました。
でも、丁寧に読んだらなるほど分かりやすい。
こんな複雑なテーマを、こんなに分かりやすく書くには、筆力がいるだろう。
とても面白く読みました。
応仁の乱の名前はみんな知ってるけれど、
結局どういうものなのかは、みんなよく分かってない。
だから詳しく解説しましょう、という内容。
このように有名な大乱でも、ある日突然ぽっと発生したわけではない。
そこに至るにはそれなりの社会の流れがあった。
そして、当事者たちは誰も、こんな大乱にしようとは思っていなかったし、早く終わらせたかった。
にも関わらず大乱はずるずる11年も続いてしまった。
そこには、現代に対する警告も含まれているだろう。
戦争は突然ぽっと発生するわけではなく、
そこに至るまでの長い流れがある。
誰も戦争をしたくなくても、早期に終結させたくても、
何故かうまくいかないものである。
それは現在進行形の戦争にも、
これから先に起こる戦争にも、言えることなのであろうと・・・
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