- 作者: アガサ・クリスティー,恩地三保子
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2004/06/14
- メディア: 文庫
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せっかくの潮時に、流れに乗らねば、
賭荷も何も失うばかりだ」(著者がシェイクスピアより引用したもの)
アガサ・クリスティーのポアロもの。
大富豪の男がいた。
彼は親族を庇護の下に置き、親族は彼の羽の下でぬくぬくと暮らしてきた。
しかし突然、大富豪の男は結婚し、その直後に死んでしまったため、
莫大な遺産は全て、結婚したばかりの妻のものになってしまう。
いきなり寒風の中に追い出された親族たち。
憎しみが育ち、そして・・・
ストーリーがしっかり描かれて読み応えがあり、
ミステリとしての展開も、裏をかかれ裏をかかれ、やられた・・・。
1948年の作品ですが、第二次世界大戦直後のイギリスの、
困窮した市民生活が描かれているのも興味深い。
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