その日暮らし

精神的その日暮らし

満潮に乗って

満潮に乗って (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

満潮に乗って (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

「およそ人の行ないには潮時というものがある、(中略)
せっかくの潮時に、流れに乗らねば、
賭荷も何も失うばかりだ」
(著者がシェイクスピアより引用したもの)



アガサ・クリスティーポアロもの。
大富豪の男がいた。
彼は親族を庇護の下に置き、親族は彼の羽の下でぬくぬくと暮らしてきた。
しかし突然、大富豪の男は結婚し、その直後に死んでしまったため、
莫大な遺産は全て、結婚したばかりの妻のものになってしまう。
いきなり寒風の中に追い出された親族たち。
憎しみが育ち、そして・・・



ストーリーがしっかり描かれて読み応えがあり、
ミステリとしての展開も、裏をかかれ裏をかかれ、やられた・・・。
1948年の作品ですが、第二次世界大戦直後のイギリスの、
困窮した市民生活が描かれているのも興味深い。






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