- 作者: G.ガルシア=マルケス,Gabriel Garc´ia M´arques,鼓直
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1999/08
- メディア: 単行本
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1982年、同作家、ノーベル賞を受賞。
「長い歳月が流れて銃殺隊の前に立つはめになったとき、恐らくアウレリャノ・ブエンディア大佐は、
父親のお供をして初めて氷というものを見た、あの遠い日の午後を思いだしたにちがいない」
冒頭の、この想像力かきたてる文章で、いきなり読者をブエンディア家に引き込むとんでもない作品。
この冒頭だけ読むと、一人の孤独な男が波乱に満ちた一生を送り、銃殺されて終わる物語かと思ってしまうが、全然違う。
そんな陳腐なものではない。
一言で言えば、ある一族の運命を、100年にわたって描いた物語なんですが・・・
とにかく登場人物が多く、しかも誰が誰だか分かりにくく、ごちゃごちゃ入り混じって賑やかな気がするのに・・・
孤独。
特徴の一つは構成。過去・現在・未来が交錯し、不思議な気持ちにさせられる。
もう一つの特徴は、魔術的リアリズム。
現実と非現実がいつの間にか混ざり、現実の話に自然に非現実が入りこみ、非現実がそのまま現実へつながる。
だから、時に悲惨とも言える状況であっても、どこか突き放したような滑稽味さえ感じられる。
作品とは直接関係ないですが、借りた本の表紙がレメディオス・バロの絵でした。
http://www.meijigakuin.ac.jp/~inaba/varo/rv04.jpg
久しぶりに観たな〜この女流作家の絵。
なぜレメディオス・バロなんだろう。
名前が登場人物の一人と同じだからか。メキシコに移住したためか。百年の孤独という言葉にぴったりの絵だったからか。
焼酎に百年の孤独というのがあるけど、あれとこれとは関係あるのかな?
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