その日暮らし

精神的その日暮らし

マン島の黄金

マン島の黄金 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

マン島の黄金 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

アガサ・クリスティーが亡くなった後、
新聞や雑誌に掲載されたきり、埋もれてしまっていた短篇を集めてできた短編集。
ミステリ以外の小説も含まれてます。
(クリスティーはミステリ以外の長編小説も書いてます)
この中で面白いのは、タイトルにもなっている「マン島の黄金」。
マン島というのはイギリスにある島ですが、
1929年、観光客誘致のために、マン島がある試みをしました。
人々に与えられるのは、幾つかの地図や写真といった手がかり。
そしてクリスティーが書いた小説。
これらをヒントに、マン島内で宝探しをしに来てね、という観光誘致策でした。
見事宝を探し当て、市役所に届け出ると、今日の三千ポンド相当の賞金が出たそうです。
クリスティーの小説内では、主人公たちが、人々に示されたのと同じ手がかりをたどって宝探しをします。
もちろん、肝心な宝の位置は決して示されない。
小説内では、ヒントもあるけど、ひっかけもあり。ひっかけられ、空しい探索をした人もいたとか。
この短編集には、その小説と地図等の手がかりが収められています。
ちなみに、この試みが、本当に観光客誘致に貢献したかどうかは分からないみたい。






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