その日暮らし

精神的その日暮らし

わが悲しき娼婦たちの思い出

ガルシア=マルケスの2004年の作品。
巻頭に、なんと川端康成の小説の一説が引用されてます。




「満九十歳の誕生日に、うら若い処女を狂ったように愛して、自分の誕生祝いにしようと考えた」
という出だしの一文にびっくりさせられるこの小説は、九十歳の老人が主人公です。
彼は出だしの一文を実現させるために動き出すわけですが、
そうして“あの子”に会い、九十年の来し方を思いつつ、九十歳にして新しい人生を踏み出すことになります。
ぐいぐい惹きこまれるパワーはあまり無いけど、
老いた主人公の寂寥、孤独、絶望・・・そして恋の幸福と耐え難い苦痛が、どこか非現実的な部分でさえ、切々と感じられる話でした。






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