その日暮らし

精神的その日暮らし

面白南極料理人

面白南極料理人 (新潮文庫)

面白南極料理人 (新潮文庫)

映画「南極料理人」の原作本。
ここは南極、ドーム基地。
標高3800m。年平均気温マイナス57度。最低気温はマイナス80度にも達する。
ペンギンやアザラシはおろか、ウイルスさえも生存を許されない地。
そんな極限の地で、9名の男たちが、1年を過ごすことになる。
・・・と書くとどれだけかしこまった本かと思われるが、
調理担当として参加した著者の筆は軽い軽い。
「このオジサンたち、しょっちゅう酒浸りで、宴会したりバカやったりしてる気がするんですけど・・・」
というのが正直な印象です。
しかし考えてみれば、それも当然なのだろう。
なんせ最寄りの昭和基地は1000kmの彼方。雪上車で約20日の距離。
間に横たわるのは雪と氷だけの白い厳寒砂漠。
1年の間、外部からの補給も例外を除いて無く、外部の人間を目にすることもほとんど無く、
9人の男たちが顔を突き合わせて生活する。
怪我や病気をしたらどうなるのか。
燃料や水・食糧に不足が出たら、死に直結する。
・・・私なら絶対気が狂うだろう。
自分の業務に黙々と携わる一方で、宴会したりバカやったりすることで、精神の均衡を保っているんだろうなあ。





著者は調理担当ということで、天然巨大冷凍庫と言うべき地へ、一年分の食材として何をどうやって持っていくのか。
それをどうやって活用し、日々隊員の腹を満たすのか。
そういった面が詳しく描いてあります。
へーーーーっそうなのかーーーーと驚きの連続です。
肉魚は、冷凍が効くからいいけど、野菜は?卵は?牛乳は?それも一年分?
普段の生活では絶対知ることのない知識いっぱい。
面白かったです。
でも私は絶対絶対、南極には行きたくないです・・・(-_-)





映画公式サイト:http://nankyoku-ryori.com/
南極料理人 [DVD]

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