風船を売る男

風船を売る男 (創元推理文庫)

ある朝突然、夫がシェリーに襲いかかってきた。
巻き添えで幼い息子が重傷を負い、混乱するシェリーに対し、
義父は孫（シェリーの息子）を自分に渡すよう要求してくる。
シェリーが断ると、義父は親権を奪うために、シェリーを追い詰める作戦に出る。
金持ちで狡猾な義父とその手先に追い詰められる、
金に窮しつつある真面目で貞淑な若い母親。
シェリーは、息子は、どうなってしまうのか・・・！？






このミステリ面白いよ！と薦められたので読んでみた。
犯人は誰か、というストーリーではないため、これはミステリなのか？と思ったけど、
サスペンス・ミステリというらしい。
義父や手先に怒りを募らせ、シェリーにもう逃げ場は無いのかと歯がみしながら読むうちに、
少しずつ、しかし鮮やかに風向きが変わってゆき、
ぐいぐいページをめくらされた。
シェリーの描き方も良いけど、対するクリフの描き方も良いな。