- 作者: 武谷雄二
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2012/03/23
- メディア: 新書
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産婦人科医である著者が、長年の経験を元に、月経についてまとめた本。
読者としては、月経のことをほとんど知らない男性を意識しているそうです。
もちろん女性にもためになります。
月経のメカニズム、偏見と差別の歴史、月経が女性の行動にどのような影響を与えるか、病について、等々、
様々な視点から月経を知ることができます。
古代の女性は、共同体の全員が同時期に月経が来てたっていう説があるらしい。
それまでの内容を読んでたら、それもアリかもしれんと思えてくる。
女性の犯罪が月経前から月経にかけての8日間に多いって、本当かしらん。
月経前症候群でイライラしたり、身体が辛かったりするからだと。分からんでもないが。
ちなみに自殺は月経期が多いんだそうですよ。
たまに違和感を抱く部分はあったけども、
より暮らしやすい社会にするために、月経をタブーとせず男女ともよく理解するべきだという主張は、
そうかもしれないなあと思いました。
ところで新聞の書評に、思春期の女子にもこの本を薦めたいとあったのはどうかと・・・。
まだ自分の身体が把握できてない頃に、こんな色々知らされたら(病気のこととか)、
私なら恐ろしくなって自分の身体が嫌いになるかも。