その日暮らし

精神的その日暮らし

月経のはなし

新書だからすぐ読めるかと思ったら、小難しい内容で、意外とてこずった。
産婦人科医である著者が、長年の経験を元に、月経についてまとめた本。
読者としては、月経のことをほとんど知らない男性を意識しているそうです。
もちろん女性にもためになります。
月経のメカニズム、偏見と差別の歴史、月経が女性の行動にどのような影響を与えるか、病について、等々、
様々な視点から月経を知ることができます。
古代の女性は、共同体の全員が同時期に月経が来てたっていう説があるらしい。
それまでの内容を読んでたら、それもアリかもしれんと思えてくる。
女性の犯罪が月経前から月経にかけての8日間に多いって、本当かしらん。
月経前症候群でイライラしたり、身体が辛かったりするからだと。分からんでもないが。
ちなみに自殺は月経期が多いんだそうですよ。




たまに違和感を抱く部分はあったけども、
より暮らしやすい社会にするために、月経をタブーとせず男女ともよく理解するべきだという主張は、
そうかもしれないなあと思いました。




ところで新聞の書評に、思春期の女子にもこの本を薦めたいとあったのはどうかと・・・。
まだ自分の身体が把握できてない頃に、こんな色々知らされたら(病気のこととか)、
私なら恐ろしくなって自分の身体が嫌いになるかも。