その日暮らし

精神的その日暮らし

金の仔牛

金の仔牛

金の仔牛

18世紀初頭、フランス。
一介の追い剥ぎの青年は、ふとした偶然から株の世界に手を染め、
またたく間に成功を修めていく。
裏稼業の人々や、それ以上に危険な輩を相手にまわし、
恋人と共に、綱渡りの試みを続ける青年の運命はいかに!?



佐藤亜紀さん最新作(多分)。
金融を扱った頭脳ゲームが主という感じで、
最初、細かい状況が理解しきれず、楽しく読めるか不安だったけど、
おおまかに分かれば全然オッケーでした。
(最悪、まったく分からなくてもオッケー)
この作者って主に、
こういう歴史もののような、そうとは言えないような作品を書くけど、
その中に、歴史ものにありがちな教訓というものを、ほとんど含んでこない。
だから何を言いたいか分からないという面もあるけど、
そこが面白いとも言える。
これ読んでると、通貨や株とかが実体のない数字遊びにしか見えてこなくて、ぞっとする。
だって現代の私たちは、通貨や株を全面的に信頼した社会にいるから。
もし何かが起こって、通貨も株も価値がなくなってしまったら・・・
そんなことを一瞬考えて、ぎくりとする。






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