- 作者: 村上春樹
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そこにある図書館の片隅で暮らすようになった。
そこで出会った人たち、そしてナカタさん。
ものごとが少しずつ動いていく。
視点が異なる章が交互に現れてくるのですが、
“僕”の視点で書かれた章は、「〜する。〜する」という書き方で、
「〜した。〜した」という書き方に慣れた私(たち)には、最初読みにくかった。
もちろん、作者はわざとしたんでしょうけど。
全体的に難解に感じました。昔の長編に比べるとずいぶん。
だから読むのに時間がかかった。
ナカタさんと星野さんのコンビがとてもいい。
星野さん絡みでは、素でプッと吹きだしちゃう会話もしばしば。
物語とはまったく関係ないけど、四国の町を描写するシーンで、
マクドナルド、ファミリーマート、ローソン、
など並べてある中にセブンイレブンがなく、
そういえば四国に近々(すでに?)初めてセブンが進出するって、
こないだ新聞で読んだばかりだなと。
この小説は10年くらい前のものだもんなと。
一人勝手に納得する。
これも物語とはまったく関係ないけど、
広島への言及がやたらと目につくのは気のせいでしょうか。
物語の舞台には一切ならないのに、「広島の大学病院」とか、生まれが広島とか。
作者が書いてて気づかないわけはないと思うんだけど、
何か理由があるんかなあ。不思議だなあ。
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