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新聞で読んだ“災害と文学”みたいなコラムで取り上げられてもいたので(関東大震災について書かれている)、
手に取ってみました。
常人を越える個性と能力によって、楡基一郎は立派な精神病院を創りあげ成功を収めた。
大正〜昭和の激動の時代を背景に、
病院に棲む人びと、彼の家族・・・子どもや孫、その他職員・関係者・患者たちの、
悲劇とも喜劇ともいえる時の流れを描く大河小説。
すごく長かった。
でも引きこまれた。
個性がありすぎる登場人物たち・・・精神病院を経営してる側なのに、
あんたらの方が患者っぽいよ!みたいな。
読み終わってからネットで調べたら、作者の家族がかなりモデルになってるんですね。
作者が医者であるせいか、病気で死ぬ過程が結構リアルで・・・
あと戦場の描写が、特に精神的な描写がリアルだったのはしんどかった。
大正〜昭和の様々な風俗が出てくるので、
その部分をばあちゃんに読み聞かせたら懐かしがってました。
本筋とは関係ないけど、
社会情勢の描写に、さらりの作者実父“斉藤茂吉”の名が出ているのには笑ったね。
ああそれにしても、戦争はいかん。いかんよ・・・。
(感情移入しすぎてまだ引きずられてます)
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