その日暮らし

精神的その日暮らし

色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年

色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年

色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年

読みましたよ、話題作。
春樹さんの作品を、出版後こんなにすぐ読むなんて初めてだ。
本当はすぐ読むつもりはなかったんだけど、図書館を歩いてたら、フツーに書架に並んでいたので驚いた。
えーっ、あの話題作が、もう書架に並んでる(誰も借りず予約さえ入ってない)なんて信じられない!
ちなみに、広島市の図書館は、全体で26冊(多分)購入しているにも関わらず、
まだ800人以上、予約の列に並んでいるもよう。
は、800人・・・。
過疎の市町の図書館は、これくらいしかメリットがないとはいえ、
ちょっと申し訳ない気持ち・・・。




っと、話がそれました。
あらすじ。
高校時代より親密に結びついていた5人グループから、ある日突然追放された多崎つくる。
理由も分からないまま、彼は心に深い傷を負う。
それから16年、36歳になったつくるは、あの時のことを知るための旅に出る・・・。




“思春期に親密に結びついていたグループからの離脱”というテーマは、
個人的に重いものでして、いろいろ思いだしながら読んでブルーな気持ちに。
あと、36歳という年齢は自分に近いため、そういう点でもいろいろ考えさせられた。
若かりし日々の出来事を、部分的にまだ引きずっていて、
でも「もう後戻りはできない」(本文より)ことも分かってきた36歳。
過ぎ去っていった人たち、もう会わないであろう人たち。
思いだすことは多いけど、かといって36歳、まだ先は長い。
引きずっている過去だけでなく、長い未来にも向き合わなければならない。
はいつくばりながらも、なんとか足を前に出せ、36歳。
的な・・・?




総括→ 
これはこれで、きれいにまとまった話ではあるけど、
個人的な好みでいえば、やはり初期の作品の方が好きです。




疑問→
春樹さんは、どうして名古屋にこだわるの?海辺のカフカでも名古屋が関係してたはず。
出身が名古屋というわけではないし・・・?






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