その日暮らし

精神的その日暮らし

気球に乗って五週間

気球に乗って五週間 (集英社文庫―ジュール・ヴェルヌ・コレクション)

気球に乗って五週間 (集英社文庫―ジュール・ヴェルヌ・コレクション)

海底二万里」などで有名なジュール・ヴェルヌの作品です。



1862年、3人の勇敢な男たちは、無謀と言える冒険に旅立った。
それは、未知の危険な大陸、アフリカ大陸を、気球で横断するというもの。
数々の苦難が襲いかかる中、彼らは無事に生還できるのか!?



面白かったです。
これ全部、想像で書いてるんだよねえ。
そうとは思えない臨場感あふれる描写に引きこまれます。
3人が苦境に立たされるたびに、ドキドキしました。
ただ、アフリカ人=野蛮人、ヨーロッパ人=文明人、という描き方が、どうも引っかかってね。
19世紀の作品だから、そういう点は仕方ないのかもしれないけど。
気球の上から、ちょっと気軽に銃を撃ちすぎるんじゃないかと思うシーンもあり、
そっちの方が野蛮じゃね?とツッコみつつ。
宣教師のくだりは、一番疑問でありました。
現地の人に、フランス人宣教師がひどい目に遭わされた。それは気の毒だと思う。
でも彼は危険を分かった上で、布教活動を続けていたわけで。
野蛮人を神の教えで救おうという崇高な使命感のもとに、
言い換えれば自分の思想を押し付けるために、
現地の人に頼まれもしないのに、勝手に危険の中へ足を踏み入れたわけで。
気の毒ではあるけど、彼が一方的に被害者であるとは思えないし、
まして現地の人を忘恩とののしるのは、筋が違うんじゃないかね。
まあ、19世紀の作品だから、そういう点は仕方ないのかもしれないけど。
なんかひどい作品みたいに書いちゃったけど、こういう部分を我慢すれば、とても面白い話ですよ。






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