たけくらべ

にごりえ・たけくらべ (新潮文庫)

「にごりえ」「たけくらべ」「十三夜」「大つごもり」
「ゆく雲」「うつせみ」「われから」「わかれ道」が収録されていました。
体を売って生きる女性や、貧しさにあえぐ女性、夫の言葉によるDVに苦しむ女性など、
社会の底辺であえぐ女性たちの姿が描かれています。
ストーリーは読者を引っ張る力があり、
最初抵抗がある古い文体の読みにくさも、
物語の雰囲気に合っていて美しいと感じられるようになるのですが、
なんせ内容に救いがほとんどないので・・・
読んでてしんどかったです。
樋口一葉も、ひどい貧しさの中に生きて、若くして結核で亡くなったとか。
描かれる内容は、当時の現実だったのでしょうが・・・・・暗い気持ちになりました。