その日暮らし

精神的その日暮らし

神々の山嶺

神々の山嶺(下) (集英社文庫)

神々の山嶺(下) (集英社文庫)

エヴェレスト登頂を目指したものの、
仲間二人を亡くし失敗した、日本人カメラマン・深町。
失意のままネパール・カトマンドゥの街をさすらううち、
彼はとんでもないものを発見する。
それは1924年にエヴェレスト登頂を目指して行方不明になった、
ジョージ・マロリーのカメラだったのだ。
カメラを通じて、深町は伝説の登山家・羽生と運命的な出会いをする。
すべてを投げ捨てて山に生きる孤高のクライマー・羽生。
羽生は何を目指しているのか?
自分はこれからどうやって生きていけばいいのか?
人はなぜ山に登るのか?



新聞小説で、
女性として初めてエヴェレスト登頂を果たした田部井淳子さんをモデルにした作品を読み、
エヴェレストに強い興味を持っていたところ、
この小説を勧められました。
長かった。
しかし、非常に面白かった。
命がけで過酷な登山を、文章で伝えることなんかできるのだろうかと思ってたけど、
よく伝わりました。
ラストには感銘を受けました。
なんか、自分もエヴェレストに行って帰ってきたような気持ちです(←絶対無理)
滑落の危険、雪崩の危険、高山病、極度の低温、過酷な気候。
高山病は、体に影響を与えるだけではない、精神も蝕む。
恐ろしい幻聴・幻覚。
幻聴に答えてしまい、うっかり足を踏み出そうものなら、
そのまま崖から真っ逆さま。
遺体を収容することもできない死。
苦しい思いをし、恐怖に直面するにも関わらず、
なぜ人は山に登るのか?
・・・なぜ人は生きるのか?




映画化してます。
http://everest-movie.jp/
文章では、やはり想像しきれない部分があるので、
映像でぜひ確認してみたい。




高山病に関して言えば、
昔、スイス・ユングフラウヨッホの鉄道駅(3454メートル)まで鉄道で登った際、
一人気分が悪くなり、氷河の絶景に感動することもできず、
隅の方にぐったり座っていたのはわたくしです。
同じツアーの他の日本人たちは皆ぴんぴんに元気で、もっと高い展望台とか行ってた。
3454メートルですよ。富士山にも満たない。
エヴェレストはちなみに8848メートル。
ベースキャンプでさえ5000〜6000メートルの高さに設営される。
うん・・・なんか・・・こんなポンコツがエヴェレスト語ってすみません。






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