- 作者: 向田邦子
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1983/05
- メディア: 文庫
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分かり合えない心の機微を、何気ない日常にそっと載せて描く短編集。
短編を書きたいなら、ぜひこれを読むべきと何度か目にしたので、
読んでみました。
うーん・・・私はこういうのダメだわ・・・。
書かれたのがだいぶ昔(昭和50年代)とはいえ、
男は不倫したり女を囲ったりするのが当たり前、
軽い浮気くらいしないと男として何か欠けている、
姑は嫁を嫌いぬきいじめるのが当たり前、
という前提で書かれる作品は、ひたすら気が滅入って苦しい。
あまりに苦しいので、短編を描く技術の分析まで、気が回らなかった。
なんとか最後まで読み切ってから、ぱらぱらと眺め直すと、
その巧さにようやく気が付くことができました。
あと「思い出トランプ」というタイトルが、
短編のひとつのタイトルをそのまま持ってきたのでなく、
13編をまとめたものとしてつけたタイトルというところが良い。
トランプだから13編なんだね、なるほど。
でもやっぱりこういうのは苦手・・・。
あと、読んでる間ずっと“飛行機”のイメージが頭から離れないのも苦しい・・・。
(意味が分からない方は作者名で調べてみてね)
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