その日暮らし

精神的その日暮らし

吸血鬼

吸血鬼

吸血鬼

19世紀半ば、オーストリア帝国支配下ポーランド
中年男のゲスラーは、若く美しい妻と共に、寒村へ役人として赴任してきた。
悲惨なほど貧しい農奴たちに、詩人くずれの嫌われもの領主。
迷信による陰惨な風習や得体の知れないモノが、闇を忍びよってくる。



あらすじを読むと、ずいぶん暗い小説と思われるでしょうが、
まあ、暗くないとは言わないけれど、
この作者の硬質で無駄のない文章は、いつもながら悲惨さを中和して読みやすい。
一方で血だらけのリアルでぞっとする描きっぷりのところもある。
19世紀半ばの欧州寒村の決して愉快ではない雰囲気、
あと冬の寒さの厳しさに、どっぷり浸かれる一冊。






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