- 作者: 谷崎潤一郎
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2006/10/25
- メディア: 文庫
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教育を受けさせ、何ならいずれは妻とするつもりで、彼女を引き取った。
じきに二人は一線を越え、夫婦となる。
しかしナオミの妖艶な魅力は増していき、奔放な性格はエスカレートし、
だんだん譲治の手に負えなくなるどころか、彼も引きずられていくようになる・・・
言わずと知れた谷崎潤一郎の作品。
以前読んだのですが、内容忘れたので再読してみました。
病的なまでの愛、倒錯した心理が、簡潔に分かりやすく、かつ艶かしく描いてあるので、
むちゃくちゃな状況にも関わらず、自然に読めてしまう。
それにしても、この男、愚か極まりないですな・・・。
あんたがナオミを堕落させたんだと思うよ・・・。
クレオパトラの尻を追って恥をさらしたアントニーに言及し、
「もう今日では笑う資格がない」と男が自らを省みる部分がありますが、
私はそこを読んで、何となく、
男性は大なり小なり小悪魔女性にコロッとだまされてしまう部分があると、
読み取れるように感じました。
そうなんかなあ?うちのパンダ氏も・・・。
私は女なので、妖婦にだまされる気持ちはどうにも分かりません。
アホとしか思えません。
この小説って、男性が読んだらどう感じるんだろう?
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