- 作者: 浅田次郎
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2004/10/15
- メディア: 文庫
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清朝末期、李春雲は、占いの老婆にそう告げられた。
糞拾いを生業とし、貧しく、明日凍え死ぬかも分からない少年にとって、
こんな予言はどう考えてもあり得ない。
しかし少年は、予言を信じて壮絶な一歩を踏み出す。
一方、春雲の兄の友人とはいえ身分違いの金持ちの子息、梁文秀は、
超難関の試験、科挙に挑んで人生を切り開こうとする。
西太后、光緒帝、李鴻章・・・
己の信ずるままに、誰もが命をかけ、謀り、嘆き、
翻弄されるこの巨大な国は、どうなっていくのか・・・
文庫で全1〜4巻。
ドラマを少しだけ観たことがあり、ちょうど科挙のシーンだったんですが、
これは面白そうだ!いつか読もう!と思ってました。
話もすごく面白かったし、知らなかったことを知れて良かったです。
大学受験で世界史取る人は、読んだらいいと思う。
近代史の理解に多いに役立つかと。
・・・これまでずっと疑問に思ってたことがあり・・・というのも、
宦官の生理現象についてなんですが・・・
その謎がついに、ついに解けました!なるほどね!
解けたらよけい怖くなったけど!
・・・宦官になるためのあれこれのシーンは、描写が生々しくてキツかった・・・
登場人物の多くが、やたら“いい人”であることに、違和感を感じたけど、
結局、根っからの悪人というのは少なくて、誰しも最善を尽くすにも関わらず、
それが空回りしたり裏目に出たりしてしまう哀しさを、作者は描きたかったのだろうか。
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