その日暮らし

精神的その日暮らし

蒼穹の昴

蒼穹の昴(1) (講談社文庫)

蒼穹の昴(1) (講談社文庫)

汝は必ずや、あまねく天下の財宝を手中に収むるであろう・・・
清朝末期、李春雲は、占いの老婆にそう告げられた。
糞拾いを生業とし、貧しく、明日凍え死ぬかも分からない少年にとって、
こんな予言はどう考えてもあり得ない。
しかし少年は、予言を信じて壮絶な一歩を踏み出す。
一方、春雲の兄の友人とはいえ身分違いの金持ちの子息、梁文秀は、
超難関の試験、科挙に挑んで人生を切り開こうとする。
西太后、光緒帝、李鴻章・・・
己の信ずるままに、誰もが命をかけ、謀り、嘆き、
翻弄されるこの巨大な国は、どうなっていくのか・・・





文庫で全1〜4巻。
ドラマを少しだけ観たことがあり、ちょうど科挙のシーンだったんですが、
これは面白そうだ!いつか読もう!と思ってました。
話もすごく面白かったし、知らなかったことを知れて良かったです。
大学受験で世界史取る人は、読んだらいいと思う。
近代史の理解に多いに役立つかと。
・・・これまでずっと疑問に思ってたことがあり・・・というのも、
宦官の生理現象についてなんですが・・・
その謎がついに、ついに解けました!なるほどね!
解けたらよけい怖くなったけど!
・・・宦官になるためのあれこれのシーンは、描写が生々しくてキツかった・・・
登場人物の多くが、やたら“いい人”であることに、違和感を感じたけど、
結局、根っからの悪人というのは少なくて、誰しも最善を尽くすにも関わらず、
それが空回りしたり裏目に出たりしてしまう哀しさを、作者は描きたかったのだろうか。






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