その日暮らし

精神的その日暮らし

王様の漢方

王様の漢方

王様の漢方

中国人作家の小説です。
日本人ビジネスマンの市川は、ある漢方医に病気を治してもらったことで、
この漢方のすごさをビジネスにしよう!と思いつく。
そうして彼は、様々な心や体の悩みを抱える日本人を集めて中国へ飛ぶ。
漢方医は彼らをどのように治していくのか・・・?




漢方や歴史についての豆知識が満載で面白かったです。
治療法には、なんとなくうさんくさいものも混ざってたけど、
そうでないものなら、私も受けてみたいなーと思いました(でもお金かかるんだろうなー)。



痩せる必要がないのにまだ痩せたいと望むモデルの女性に対し、
元宦官が語った話が印象的でした。
曰く、春秋時代の楚の国の楚霊王は痩せた女性が好みで、
妃は一日一膳の飯しか食べられず、国王に会う時は無理やり腰紐を締めあげ、
壁に寄りかかってやっと立っているような状態だったと・・・。
「あなたは楚霊王にでも好かれたいのかい?」(本文より)
と問う宦官に対し、弟子が答えます。
「ミスコンテストの審査員は楚霊王と好みが同じなんですよ」(本文より)
恐ろしいですね。
痩せたくて拒食症になっちゃうような中高生に、ぜひ読ませたい。



現在、中国から輸出されてる漢方の材料は、
農薬や化学肥料を使って大量生産したものだから効力が薄れている、というのはショックでした。
そ、そうか。
そりゃあ飲んでる人が世界中に大勢いるんだから、言われてみればそりゃそうか・・・。
うむむ。



ところで正露丸についての話は本当なんでしょうか・・・?






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