その日暮らし

精神的その日暮らし

キャッチャー・イン・ザ・ライ

キャッチャー・イン・ザ・ライ (ペーパーバック・エディション)

キャッチャー・イン・ザ・ライ (ペーパーバック・エディション)

ライ麦畑でつかまえて」でおなじみの話です。久しぶりに読んでみた。
今回は村上春樹さんの訳だよ〜。
学校を退学させられた16歳のホールデン少年が、
寮を飛びだし家に帰るまで、ひとりニューヨークを彷徨う3日間の物語。
言うまでもなく非常に人気があり、若者に大きな影響を与えたという作品ですが、
私はあまり好きでない。
主人公は周囲のあらゆるもの(わずかな例外はある)に対して敵意を持ち、口汚くののしり続けます(心の中で)。
見方によっては、それはオトナのインチキぶりを痛烈にえぐっているとも取れるのだろうが、
私にはそこまで深いものに感じられなかった。
世間知らずなお子様の、ただのワガママかなって。
自分がトシ取ってアタマが固くなっちゃったせいかなと思ったが、
10代の頃読んだ時も、特別感銘を受けなかった記憶があるので、
もともと性に合わないんだろうなあ。
あ、ストーリーの最後の方の運びは良かったです。
それとホールデン少年が、家庭は普通で金銭も不自由してないっていう設定が、ひとつのポイントなのかなと思う(うまく説明できないけど)。