その日暮らし

精神的その日暮らし

【読書】私たち異者は

 

私たち異者は

私たち異者は

 

 

ミルハウザーの邦訳最新作。(原書刊行は2011年)
短編集です。
ある日突然、見知らぬ男に平手打ちされる事件が続発する『平手打ち』。
仲良しのガールフレンドに起こったわずかな変化が、二人の関係にじわじわ影をもたらす、
『闇と未知の物語集、第十四巻「白い手袋」』。
(第一巻から第十三巻なんてなかったよね?私が知らないだけじゃないよね?)
ある日突然、異質な存在になってしまった“私”と“あなた方”の希望のない交流『私たち異者は』。
などなど。
 
 
これまでの短編に比べて、現実に沿った話が増えた気がする。
奇想天外な話というより、
日常生活にふっと入りこんでくる異質なモノにより、いろいろおかしくなっていく話が多い。
『平手打ち』『白い手袋』『刻一刻』あたりを、個人的には面白く読みました。
 

『平手打ち』は、アメリカ行ったことないから、
こういうそこそこ豊かで恵まれた人が多く住むベッドタウンて、
どんな感じか分からないので、
そのへんの空気を味わうのが楽しかった。
展開が読めそうで、全然読めないのもいい。

『私たち異者は』は分かるような分からんような。
孤独と希望の無さがひしひし刺さってくるのが苦しい。

『大気圏外空間からの侵入』何かが大気圏外からやってきた・・・。
そんなハリウッドにありがちなテーマを、上手いこと料理してしまう、
それがミルハウザー
 
 
 
 
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