- 作者: ガブリエルガルシア=マルケス,Gabriel Garc´ia M´arques,鼓直,木村榮一
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2007/04/01
- メディア: 単行本
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「族長の秋」は、
南米のどこかの国の、独裁者である大統領の、
横暴で残虐で利己的で侘しく孤独でこっけいな、長い年月を綴った話。
カリスマ性あふれ、権力をふりかざす独裁者の外面と、
孤独にさいなまれ、救いのないめめしい独裁者の内面、
相反するかのような両面を矛盾なく合わせ持つひとりの人間が、克明に描き出されている。
「百年の孤独」でもそうだったけど、またまた時間軸がとらえにくい。
前触れなく時間が飛ぶので現在どこにいるのかよく分からなくなってくる。
この作品では更に、語り手までとらえにくい。
一人称がしばしばぶれ、読者は目線の置きどころに悩んでしまう。
もちろん作者の綿密な計算によるのだろうけど。
これだけの内容(メイン主題と言ったら数えるほどしかない)で、
こんなにも長い小説に仕上げるってすごいな。
しかも幾つかの章に分かれてるんだけど、章の中は段落がひとつもないという読みにくさ。
ひどい時には、延々と“、”が続き、“。”に行き着けないため、途中で読みやめられない。
面白かったけど、てこずった・・・。
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