その日暮らし

精神的その日暮らし

天を衝く

天を衝く(1) (講談社文庫)

天を衝く(1) (講談社文庫)

天を衝く(2) (講談社文庫)

天を衝く(2) (講談社文庫)

天を衝く(3) (講談社文庫)

天を衝く(3) (講談社文庫)

陸奥の南部氏の下で、強靭な九戸党を率いる九戸政実
信長の活躍を遠くに聞きつつ、くだらない内紛に振り回される年月の後、
ついに秀吉という“天”と大喧嘩する時が来た。
陸奥に暮らす者はすなわち蝦夷である」(本文より)
血筋は源氏だが、自分たちは蝦夷だ。
秀吉の、上から押し付けてくるだけの理不尽な仕打ちには我慢ならない。
それは「かつての内裏が蝦夷にしたことと変わらない」(本文より)
そして九戸党は立ち上がった・・・・!





面白かった!
特に秀吉との大喧嘩が始まった後は痛快だった。
信長・秀吉はもちろん有名だけど、その時代に陸奥ではこんなことが起こっていたんですね。


残念だったのは、前の二作に比べて人物があまり描かれていなかったこと。
例えば政実が、兵を無駄に殺すなと言う理由がどうも分からなかった。
兵を一人の人間と見ているからなのか、単に無駄が嫌いなだけなのか・・・。
後半になってようやく分かったけども。
そのへんが物足りなかったかな。






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