その日暮らし

精神的その日暮らし

街道をゆく 耽羅紀行

街道をゆく 28 耽羅紀行 (朝日文庫)

街道をゆく 28 耽羅紀行 (朝日文庫)

耽羅というのは、韓国の済州島のことです。



500年もの間続いた李氏朝鮮という国が、
思想的にもたらした弊害のことが結構書いてあったなあ。
日本人と朝鮮人の同じ部分・異なる部分について色々挙げてあり、面白かったです。
異なる部分では、例えば、
中国・朝鮮では、風景を山水画として見立て、
その景観をひきしめるために何か建造物を建てる傾向があるけど、
日本は何も建てず、そのままの景観を喜ぶということとか。
同じ部分では、例えば、
言語と原始宗教というものに関する限り、
日本人と朝鮮人は、古層としての文化を共有してるということとか。(モンゴル人とかもそう)



韓国人の名前を、日本音で読むか韓国音で読むかという点について、
書いてあったことにへええっと思った。
つまり“玄”さんを“げん”さんと読むか“ヒョン”さんと読むかということですが。
筆者はどっちだって良いじゃないかというのです。
「どちらもある時期のーーーそれぞれ時期はちがうがーーー中国の音なのである」(本文より)
そこまで理由をつきつめた上で、どっちだって良いじゃないかと言い切るところがすごい。






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