- 作者: 北杜夫
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1965/03/02
- メディア: 文庫
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5ヶ月に渡る航海を描いたエッセイ。
筆者が10月に亡くなられ、ニュースで大きく取り上げられていたため、
久しぶりに読みたくなって、実家よりお取り寄せ。
・・・10代の頃読んだ記憶では「ユーモラスでほのぼのほんわかしたエッセイ」というイメージだったんだけど、
全然違うじゃねーの・・・。
面白くて笑えるのはその通り。ユーモラスと言っても間違いではないが、
シニカルな笑い、ブラックジョークと言った方が近い気がする。
ほのぼのほんわか、は全然違う。
各国の港の盛り場で、女性たちと遊んだりとかめっちゃ書いてあるし。
・・・中学生の頃の自分は、意味が分からず読み飛ばしていたのかもしれません・・・。
ともあれ、アジア・アフリカ・ヨーロッパをまたにかけた大航海記。
とても面白かったです。
大洋の描写が素晴らしいです。
書かれた当時から人気だったようだけど、今読むと50年代の雰囲気が味わえるという点でも面白い。
最初の方「宗谷」が出てくるんだけど、ちょうど今ドラマ「南極大陸」でやってる時代が、ほぼかぶるんですよね。
この時「宗谷」に乗ってた人たちが、タロとジロに再会できたということになるのかな?
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