- 作者: 夢枕獏
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 1998/11/01
- メディア: 文庫
- クリック: 8回
- この商品を含むブログ (36件) を見る
そっちは未読なんだけど、これは人に借りたので読んでみました。
陰陽師・阿倍清明と、源博雅のコンビが活躍する短編集。
こういう和風ファンタジー(?)も悪くはないなーと軽い気持ちで読みました。
本筋と関係ないところで、気になったところ。
この時代についての説明で、この頃「ふたつの大きな鬼」が現れていると。
「京の都からすれば、いずれも方角は鬼門と呼ばれる北東」
鬼のひとつは「東北の鬼アテルイ」、ひとつは「関東の鬼、平将門」。
作者は、彼らを「鬼として滅ぼし」たことを、やんわり否定的に捉えているようですが。
最近、このふたつの鬼を主人公にした小説を読んだばかりで、
そこには京の都や朝廷の横暴腐敗ぶりが描かれていたので、
この優雅なやんごとなき世界が、あの私利私欲で腐った世界と同じか・・・と複雑な気持ちに。
本筋とは全然関係ないけどね!
↓↓↓「広島Blog」参加してます。一日一クリックお願いします!!(^O^)