- 作者: 陳舜臣
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1998/01
- メディア: 文庫
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衰退の始まりとなったアウラングゼーブ帝の時代を、
東インド会社や、諸民族の動きと共に描いた小説。
題材はとても興味深いものでしたが、
連載が不定期だったせいか?、小説としてはまとまりを欠いていたのが残念です。
特に最後の方。まあ途中は楽しく読めたけど。
ムガル帝国皇帝の息子たちは、皇帝が死ぬと、
互いに戦って最後に生き残った者が次の皇帝になるんだそうな。
皇帝か、しからずんば死か。
兄弟同士で、凄惨な争いが繰り広げられるそうです。
途中で「いちぬけた」は許されないらしく・・・。
ひー!なんだその恐ろしい決まり!
皇帝の息子に生まれても、全然嬉しくないじゃん!
東インド会社って、よく目にするわりに、いまいち実態がイメージできないものですが、
この小説でわずかながらイメージがつかめた気がする。