その日暮らし

精神的その日暮らし

インド三国志

インド三国志 (講談社文庫)

インド三国志 (講談社文庫)

ムガル帝国はなぜ滅亡し、その後イギリスの植民地となったのか。
衰退の始まりとなったアウラングゼーブ帝の時代を、
東インド会社や、諸民族の動きと共に描いた小説。
題材はとても興味深いものでしたが、
連載が不定期だったせいか?、小説としてはまとまりを欠いていたのが残念です。
特に最後の方。まあ途中は楽しく読めたけど。



ムガル帝国皇帝の息子たちは、皇帝が死ぬと、
互いに戦って最後に生き残った者が次の皇帝になるんだそうな。
皇帝か、しからずんば死か。
兄弟同士で、凄惨な争いが繰り広げられるそうです。
途中で「いちぬけた」は許されないらしく・・・。
ひー!なんだその恐ろしい決まり!
皇帝の息子に生まれても、全然嬉しくないじゃん!



東インド会社って、よく目にするわりに、いまいち実態がイメージできないものですが、
この小説でわずかながらイメージがつかめた気がする。