- 作者: 井上ひさし
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1984/09/27
- メディア: 文庫
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日本語の文法を分析したエッセイ。
ちょっと難しい。国語の勉強をしているような気分になるけど、切り口が面白くて、ためになります。
昭和53年〜55年に書かれたものなんですが、
当時の流行り言葉や週刊誌の目次の引用が、本編と関係なく興味深いです。
へえっ、こんな言葉が流行ってたのかあ・・・とか。
言葉は生きて動いているもので、きっちり枠にはめて定めるのは難しいという、筆者の基本理念に共感です。
レストランのウェイトレスやセールスの電話相手の言葉尻をいちいちとらえて“正しい日本語”を講釈し、自分は正しいことをしたと悦に入ってる意地悪ジジイ(新聞等で見かけます)にぜひ読ませたい一冊。