- 作者: 司馬遼太郎
- 出版社/メーカー: 朝日新聞社
- 発売日: 1987/03/01
- メディア: 文庫
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この巻も知らないことばかりでためになりました。
「呉(ご)」と「呉(くれ)」のよみ方の違いについてとか。
(呉市のある広島人にとっては、気になるところ!)
「呉服」という言葉について、
『呉の服をもって、本来、民族服であるはずの絹製和服一般をよぶ』(本文より)
ことの不思議についての指摘とか。
『中華思想には人種論はふくまない』(本文より)
という事実。人種に関わらず、
『漢民族の倫理・風俗的慣習に従いさえすれば』(本文より)
オッケーというのは、確かにすごいことかもしれない。
古代、人間は、大量に人間が死んでしまう疫病を恐れたので、
軽度の乾燥地に人間は集まり、やがて中国の黄河流域や、メソポタミア、エジプトに、
文明が成立したのではないかという指摘。
だから日本で縄文時代が九千年も続いたことは、
多湿な気候と無縁ではないそうです。そうなのか・・・。
・・・とまあ、色々発見がありましたが、一番驚いたのは、
なんでも鑑定団で鑑定をしている中島誠之助さんについて言及があったことだな!
この人が昭和57年に書いた文章が引用されてるのです。
・・・いやー、鑑定団観ながら、マスコミ好きのただのオッチャンだと思ってたので、
「街道をゆく」で名前が出るくらいの人だと知って、びっくりですよ。
中国の文明を、
『あれだけ記録好きの文明』(本文より)
と表現してたのには笑いました。
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