その日暮らし

精神的その日暮らし

【読書】夜の声

 

 

スティーヴン・ミルハウザーの邦訳新作。
やっぱりミルハウザーはすばらしいですね。
「私たちの町の幽霊」みたいな小説が書けたらなあ。
ラプンツェル」のように、ファンタジー的な世界を描かせると、
なぜあんなに、他で読んだことのないほど、
冷たく美しい世界が描けるのか。
何が他と異なるのか、よく分からない。けれども異なる。
「近日開店」はある種ホラー。
現代的で、ありそうで、恐ろしくて・・・でも読んでしまう。
「場所」なんとも言い難い奇妙な話。

 

ミルハウザーがよく描く、アメリ東海岸の小さな町を舞台にした物語は、
ちょっと前のアメリカの、
ここ数年の民主主義と多様性と自由をかなぐり捨てて自らを貶め続ける前の、
ちょっと前のアメリカの、
良い部分を美しく磨いたような感じ。

 

 

 

 

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