その日暮らし

精神的その日暮らし

【読書】猫の世界史

 

猫の世界史

猫の世界史

 

 猫のイメージは、時代や地域によって異なり、様々に変遷してきた。
文学や絵画を通して、自分勝手な人間が、
猫に何をいかに投影してきたかをたどる一冊。
例えばヨーロッパでは、猫は魔女とつるむ悪いものとして扱われたり、
その野生を無視して、ひたすら可愛らしいものとして扱われたりしてきた。
一方で日本やタイでは肯定的にとらえられてきた。
読んでいると、猫について書いてあるはずなのに、
人間の、動物や弱者に対する醜い側面が、妙に印象に残ってしまう一冊。

 

 

 

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【読書】ラオスにいったい何があるというんですか?

 

 村上春樹の紀行文集。
春樹さんの紀行文てとても面白いんです。
『遠い太鼓』大好き。
これに比べると、本作は掘り下げが浅い気がするけど・・・。
それでも楽しく読みました。

 

行き先はアメリカのあちこちに、アイスランドギリシャ他から熊本まで。
人生で初めて、ラオスに行ってみたいなあと思ったね。

 

なお233頁、熊本の項にて、
「季節柄つばめがたくさん低空を飛んでいて、それは僕にヤクルト・スワローズの命運についていろいろと考えさせることになった。(中略)
広島ファンも、鯉を見るたびに広島カープのことを考えるのだろうか?)」(本文より)
という記述がありますが。
(注:春樹さんはスワローズファン)
広島ファンの一人としてお答えします。
考えません!
ていうか、つばめの低空飛行って・・・ファンなのに厳しい見方だねえ・・・。

 

 

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ふさふさタイム

すでに去年、12月25日の話です。
朝8時頃、外出前の戸締り確認のために窓辺に寄った私は、
外の道路を茶色い小さな生き物が、
すごいスピードで走って横切ったのを目にしました。
なんだなんだと思ってから、あ、もしかして、と、
庭に面した窓へ忍び足で移動したら、いるいる!
体全体が細長く、きれいな薄茶色で、フサフサの長いしっぽの小動物が!
庭をあちこち、すごいスピードで移動しています。

 

なぜ庭にいるかもしれないと分かったか?
この小動物はおそらく、春~夏にうちの屋根裏に住みついてる迷惑なやつで、
以前、外の道路から扉の下をくぐって庭に入り、
そこから屋根裏に駆けあがったことがあったため、
同じ経路をたどったのではないかと思ったのです。
なお、上記の動きは真夜中に音で分かったので、姿は見ておりません。
詳しくは2018年7月26日のブログ参照。
https://kamonegi1002.hatenablog.com/entry/20180726/p1

 

さて、庭に入ってきた小動物。
ものすごいスピードで庭中を移動します。
まるでヘビのように、地面を滑るように舐めるように走ります。
とにかく早い。
見失わないよう気をつけながら、スマホを取りに行き、
カメラを起動して動きを追ったのだけど、
早すぎて追いきれない。
当初、迷っているのかと思った小動物でしたが、
木に登ってフサフサしっぽをブラーンとさせたり、
あっちこっち動き回ったり、
どうやら遊んでいるのだろうか?

 

やがて私は小動物を見失ってしまいました。
どこだろう?
スマホカメラを起動したまま探していると、
なんと目の前にいるではありませんか!
ガラス越しに見つめている私に気づかず、こちらへまっすぐ歩いてくる!
シャッターチャーーーンス!!
スマホカメラの「カシャッ」というシャッター音。
誰もいないと思って、一息ついてのんびり歩いていた小動物くん。
突然目の前でカシャッと音がし、見上げればガラス越しとはいえ人間がこっちを見ている!
「まじかっ!?」と固まった顔がこちら!!

f:id:kamonegi1002:20190106173344j:plain

後から思うに、この部屋の上部に屋根裏への入口があるみたいなので、
小動物くんはそこへ向かっていたのかもしれない。
いやあ・・・あの目の合った一瞬、野生動物の驚いた顔、
貴重であったよ。
もちろん小動物は一瞬固まった後、すぐに走り去り、
しばらく敷地内を走り回った後、グレーチングに潜って消えてしまいました。

 

写真から推測するに、イタチでしょうか。
本当にきれいな薄茶色の毛とフサフサのしっぽ。
でも狂暴で、屋根裏を荒らすんだよね・・・。
イタチは夜行性ということで、
なぜ明るい時間に動き回っていたのかは分かりませんが、貴重な体験でした。

 

 

 

 

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【読書】田園の憂鬱・都会の憂鬱

 

田園の憂鬱 (新潮文庫)

田園の憂鬱 (新潮文庫)

 

 

 

都会の憂鬱 (岩波文庫 緑 71-3)

都会の憂鬱 (岩波文庫 緑 71-3)

 

 この2作品が一冊にまとめられているものを読みました。

どちらも大正時代の小説です。
『田園の憂鬱』は小説家の端くれである“彼”が、
妻と共に寂しい田園地帯に移住する話。
美しい自然に囲まれてのんびり・・・のはずが、
近所の人々との軋轢や次々起こる出来事に彼の心は乱され、
だんだん幻聴幻覚が出るほど神経衰弱になっていく。
『都会の憂鬱』は同じ“彼”が東京へ戻ってきてからの話。
小説が書けず、金もない彼。
妻はしがない劇場の女優として朝から晩まで働いている。
落ちぶれ果てた先輩作家との交流、妻への疑念、貧乏暮らし。
彼は自分を持て余し続ける。

 


有名作家の有名な作品なんですよね。
なんだけど・・・私はどうにも・・・
妻を働かせまくって生活してる甲斐性なしのヒモ夫がそのくせ威張りくさって妻をいじめてばかりで、妻も妻だよそんなクソ夫ひっぱたいてさっさと道端に捨てちゃえよ。
という感想が7割を占めるんですが・・・。
なんか主人公にイライラしすぎてそっちが目につきすぎる感。
作品発表当時(大正時代)の男性の読み手なら、そんなことはないかもね。

 

しかし、わりと淡々と物語が進むわりに、またその長さのわりに、
中だるみなく、あまり飽きずに読めるというのは、作者の力量なのでしょうね。
『都会の憂鬱』の方が読みやすいが、『田園の憂鬱』の方が文学的に評価されそうな感じ。

 

 

 

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【読書】煉丹術の世界

 

煉丹術の世界ー不老不死への道 (あじあブックス080)

煉丹術の世界ー不老不死への道 (あじあブックス080)

 

 

国史で不老不死を願った人といえば、まず始皇帝が出てきますよね。
不老不死の薬をもらってきます!と豪語して、
始皇帝に大きな船を作ってもらい、東の海へ漕ぎ出した人もいました。
おそらくだましたんでしょうねえ。
その後日本に来たという伝説もあるとか。


その頃は、あくまで不老不死の薬は、
仙人とかスゴイ人からもらうものでした。
しかし漢の時代あたりから、自分たちで作ってみるという傾向が出てきます。
それが煉丹術。
丹薬を作って服用する「外丹」は、唐代に全盛期を迎えますが、
鉛や水銀を使うので、実際のところ体には害であったりし、
唐の皇帝たちが次々中毒死するなどして、
やがて衰退していきます。

 

その頃から「内丹」が広まり始めます。
内丹は、自分の体の中での修練で、
瞑想法・呼吸法なども含まれます。
こちらも怪しげな理論満載だけど、
一部分は、現代の気功にもつながっているとか。

 

そういう流れを述べてあるところは面白かったのですが、
後半の様々な古文書を読み解くところは、難しくて・・・。
事前に難しいよって予告してあったけど、その通り難しくて・・・。
ざざっとしか理解できませんでした。

 

不老不死なんか得ても、気が狂うだけだと思うけど。
すべてを得た権力者は、失うことが怖くなるのか?

 

 

 

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