その日暮らし

精神的その日暮らし

ロリータ

ロリータ (新潮文庫)

ロリータ (新潮文庫)

ずっと前に読んだものを再読。
主人公ハンバートは美男子で成人女性にはよくモテるにも関わらず、
彼が興味を持つのは9歳から14歳までの少女、
その中に時折混じる「ニンフェット」なる特別な少女たちだけ。
そんな彼は30代後半の時、運命の少女ロリータ12歳と出会ってしまう・・・。



設定がコレなんで、内容はかなり倒錯してます。
しかも主人公の一人称なんで、
自分の性癖を肯定し、それが当たり前という前提で妄想を展開するので、
読んでて不快な気持ちになる人は、確かにいるだろうなあと思います。
とはいえ私は、小説としては面白く読めました。
主人公は品性とモラルが致命的に欠けた狂人かつ犯罪者だし、
おぞましい思考の忌むべき人間だけど、
小説としては面白く読めました。
比喩がしつこく、一文が長くて読みにくいのには難儀したけども。
以前読んだ時には読み飛ばした部分に、注意が向けられたことで、
以前より読みこむことができたと思います。
例えば、主人公が美男子設定であることの効果とか。
謎解き要素が加えてあることとか。
(解き明かすシーンでは、推理小説みたく前のページを繰りに繰って伏線の痕跡を探したり)
あと、重要なのが、ロリータのその後の人生についての記述。
私なんで前回、あのさらりとした記述を読み飛ばしたんだろ。
あれを頭に入れるか入れないかで、
この小説の読み方はかなり変わってくると思う。






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