その日暮らし

精神的その日暮らし

ある夢想者の肖像

スティーヴン・ミルハウザーの新作が出てる!というわけでいそいそ読みました。
新作といっても邦訳が最近刊行されたのであって、
作品自体は1977年に書かれました。



「退屈」な日々を倦怠に彩られて過ごす少年アーサー。
彼の思春期を、彼の交流する少年少女たちの姿と共に描いた長編小説。



…ごめんなさい正直申し上げて、
これがスティーヴン・ミルハウザーの作品でなかったら、
途中で読むのあきらめてました…。
描写はやはりミルハウザーらしく美しくて、
行間から幻想的で魅力的な世界が立ち上がってくるのだけど、
とにかく長い。
長い上に、普通の小説だと台詞の羅列でページの下半分が余白になってたりするものですが、
この作品、台詞を行替えせず地の文とつなげて書くので、
ページが丸々字で埋まってるんですよ…。
段落替えも少ないし。
ページにぎっしり埋まった文字、その上長い、
その上、ストーリーは目立った起伏がない、
というわけで、読むのにちょっと疲れました。
私の前に誰かが借りてたはずなのに(貸出中と言われたので)、
私が借りた時、しおりの状態やページのこなれてない感じからして、読まれた形跡がなかったのは、
最初の方だけ読んであきらめたのかな?



この作者はアメリカでは有名らしいのですが、
日本で知られていないためか、まだ複数の作品が邦訳されてないようです。
邦訳済の作品はすべて読んでしまったので、
次を待ってますよー!(誰に言ってる)






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